喘息で入院する大人はどれぐらいの期間や費用が必要なの?

目安時間:約 5分

喘息を、咳が出たり息が苦しくなる程度の病気だと思っていませんか?

それは大間違いです。

入院が必要になる場合もありますし、時には死亡する場合もあります。

詳しく見ていきましょう。

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喘息で入院になる場合の大人の症状は?

喘息には、小発作・中発作・大発作の3段階があります。

1:小発作

症状が軽度な状態です。

この段階では殆ど通常通りの生活が出来ますが、重症化の恐れも視野に入れておかなければいけません。

2:中発作

喘鳴※1や陥没呼吸※2といった明らかな症状が出ている状態です。

※1・呼吸の度にゼーゼーやヒューヒューという雑音がする事。

※2・息を吸い込む時に胸骨や鎖骨の上などが陥没する事。

この段階では、食事が少し困難になったり横になると息苦しさを感じたりする様になります。

3:大発作

喘鳴と陥没呼吸の症状が顕著に出ている状態です。

この段階では、食事や呼吸や歩行が困難になったり意識が低下する可能性があります。

また、チアノーゼ※3が起こる可能性もあり、それが呼吸不全に繋がる恐れもあります。

※3・呼吸困難が原因でサチュレーション(=血液中の酸素飽和度)が低下して、唇や皮膚などが紫色になる事。

3つの段階の内、中発作以上だと入院の必要性が出てきます。

治療を受けても症状の改善が見られなかったり回復が不十分であったりする場合に、入院が必要になるそうです。

また、1度でも大発作を起こしている方は重症化の恐れがある為に入院して治療を行う事があるそうです。

上記に当て嵌まらなくても、何か気になる事があるなら、悪化させない為にも直ぐに医師に相談する事をオススメします。

喘息で入院になる大人はどれぐらいの期間が必要?

喘息での入院は、殆ど1週間から10日程度で退院になるそうです。

その間は、酸素吸入をしながら薬物で症状を抑える治療をします。

高用量のステロイド薬の点滴・静脈注射・経口ステロイド剤の内服などが主です。

薬物治療では効果が出ない場合や、症状が悪化して呼吸障害・意識障害が出ている場合には、ICUで治療を受けます。

ICUでは、気道に管を通して人工的に呼吸を促します。

この様な治療をしていき、下記の様な状態になれば退院が近付きます。

●日常動作(会話や歩行など)が問題無く行える

●夜間・早朝・歩行時などに発作が起こらない

●薬物治療の効果が4時間以上持続する

無事に退院出来たとしても油断は厳禁なので、下記の様な事に気を付けて日常生活を送る様にしましょう。

・喘息の原因になり得るアレルゲン(ダニや花粉など)を避ける為に清掃や換気をする

・呼吸機能が低下する恐れのある飲酒や喫煙をしない

・気道の過敏性を高める可能性のある塩分の取り過ぎや、横隔膜が上昇して呼吸がし難くなる暴飲暴食に注意する

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喘息で入院することになった大人の場合の費用はどれぐらい

喘息の治療には健康保険が適用されるので、治療費・薬代などは全て3割の負担で済みます。

入院費用の目安は2~5万円です。

差額ベッド※4や食費などは自己負担になります。

※4・個室または2人部屋を利用する為に徴収される差額ベッド代の事。

治療法や入院期間などが要因で多額の医療費が掛かった場合には、高額療養費制度が適用されます。

それが適用されると、1ヶ月で8万円程度で済むそうです。

地方自治体によっては助成制度があるかもしれませんが、小児喘息のみの適用で成人喘息には適用していなかったりする場合もあります。

詳しくは各自治体に問い合わせてみてください。

また、生命保険は病状や条件によって使えたり使えなかったりするそうなので、気になる様なら各保険会社に問い合わせみてください。


喘息での治療費や入院費は、健康保険や高額療養費制度などが適用されるとはいっても痛い出費には違いありません。

食生活や生活習慣を見直して、喘息発作が出にくい様にしましょう。

喘息は子どもだけの病気だと思わずに、いざという時の為に頭の片隅に置いておいていただけると幸いです。

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