小児喘息が大人になってから再発するのが大人喘息なの?違いは何?

目安時間:約 6分

喘息の種類はたくさんあり、発症する年齢も異なっています。

しかし、環境汚染やストレスが多い近年では、喘息は避けるのが厳しい病気の一つであると言えるかもしれません。

今回は、小児喘息と大人の喘息に焦点を絞ってその違いや、治療について見ていきます。

喘息をよく知って、あなたや家族が喘息になった時の対応に役立ててください。

では、さっそく見ていきましょう。

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小児喘息が大人になって再発することもある?

小児喘息は8割ほどが0~3歳、残りは小学校入学までに発症するようです。

また、小児喘息には併発する他の症状もあり、きちんと治しておかないと大人になっても免疫力の低下やストレスなどで体が弱っている時に、喘息として再発すると言われています。

小児喘息の症状としては以下のようなものがあります。

・喘鳴や呼吸困難

ゼイゼイ・ヒューヒューといった気管や喉が狭くなる音がし、痰が絡んで呼吸がつらくなったり呼吸が浅くなります。

・長引く咳

朝方や夜中など比較的決まった時間に咳が出始める事が多く、一旦出始めると止まりにくいという特徴があります。

・胸のつかえや喉の違和感

疲れている時など、喉から胸にかけて違和感を感じる事があります。

小さな子供さんでは見分けが難しく、機嫌が悪いなど様子を観察する事でしか見極められないかもしれません。

次に、小児喘息の合併症を知っておきましょう。

①アレルギー性鼻炎

くしゃみ・鼻詰まり・鼻水(水溶性)といった症状がでます。

朝方など、気温が下がった時や外出時など温度や外気の変化が粘膜を刺激して鼻炎症状を出す事が多く見られます。

子供の場合には「吸引グッズ」などを使って小まめに鼻水を取ってあげる事が必要です。

②アトピー性皮膚炎

体の軟らかい部分に発疹が出てかゆみを伴います。

ひどくなるとステロイドの使用も検討されるので、出来るだけ併発しないように注意が必要です。

③花粉症

季節によって始まるくしゃみや目の痒み、充血などを伴います。

小児喘息と大人喘息の違いは?

小児喘息から大人喘息に移行する事は、少なからずあるようです。

しかし、小児喘息を患っていなかったのに、大人になってから発症するケースもかなりある事を覚えておかなければなりません。

割合では、約3割が小児喘息からの継続で、7割以上が大人になってから発症するという記録からも、成人になってからの発症がかなりある事が分かりますね。

では、注意しておきたい大人の喘息症状を抑えておきましょう。

①風邪

風邪の症状が治まっても、咳だけが残るという事が多い場合、大人喘息または気管支炎を起こしている可能性があります。

②鎮痛剤・解熱剤が原因

「アスピリン喘息」と呼ばれ、症状の原因に気が付かない事が多くあります。

喘息の症状を出した時の服薬や環境を記録する事で、発見出来るかもしれません。

③気温の変化

職場やスーパーなど冷房が効いている場所で喘息が発症する場合があります。

気温の差を少なくするために、衣類を調整したりマスクを使用する事が出来るかもしれません。

④環境の変化

引っ越しや家族の病気など環境が変わった事が原因で喘息が発症するケースもあります。

環境になじむ事が難しい立場であれば、相談したりストレスを発散出来る何かを見付ける事で環境の変化に対応する事が出来るでしょう。

⑤アルコールや喫煙

アルコールは過敏になっている気管を刺激するため喘息を促しやすくします。

また、自身は喫煙をしていなくても副流煙を吸う事で喘息が発症する事があります。

周りの人の協力も仰ぎたいですね。

➅ペット

室内ペットの毛やダニが原因で発作が出る場合があります。

ペットを室外で飼うか、寝室に入れないなど気管に長時間の刺激を受けない環境作りも大事です。

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小児喘息は免疫力の向上に伴い改善する可能性があるのに対して、大人喘息は完治する可能性が低い事が大きな違いであると言えます。

また、大人になってからの喘息はアレルギーの元に過敏に反応する事で気管支がだんだん繊細になり、肺炎や他の病気の引き金を作ってしまう事にも繋がりかねません。

症状がひどくなってきたなと思ったら、呼吸器科や内科を一度受診して相談しましょう。

アレルギー科など、喘息の専門医に相談する事も出来るでしょう。

お大事にしてくださいね。

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